ほらね添付資料1:平成23年度「電力供給計画」概要の[表3]最大電力需給計画(送電端)」より
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22年度(実 績) |
23年度 |
最大電力(A) |
2,621 |
2,560 |
供 給 力(B) |
2,916* |
2,999 |
供給予備力(B-A) |
295** |
439*** |
同上率(B−A)/A |
11.2% |
17.1% |
(単位:万kW) |
*猛暑だった去年の真夏に稼働していたのは浜岡3号機と4号機だけ。その供給力は223.7万kW(発電端)。
**浜岡3・4号機がもし止まっていても供給予備力は295万kW−223.7万kW=71.3万kW余っていました。
(浜岡原発の送電端での発電量は5%程度減るので、実際は82万kW以上余っていたことになります。)
***今年の供給予備力は439万kW。浜岡原発を全部止めて361.7万kW分減らしても、77.3万kW以上余ると中部電
力自身が予想しています。
★ちなみに、中部電力が自分の会社で保有する発電設備の容量は、
原子力発電を除いても2,900万kW(発電端)以上あります。
うちわけ●一般水力発電所:185.89万kW
●揚水発電所(純揚水・混合揚水):336.00万kW
●石炭火力発電所:410.00万kW
●LNG火力発電所:1,471.34万kW
●石油火力発電所:509.04万kW
●御前崎風力発電:2.20万kW
●メガソーラーいいだ:0.10万kW
実際は、他社(Jパワーなど)からの受電契約があるため、日本原電の敦賀原発1・2号機分の
約53万kW分を除いても、原子力発電以外の設備容量が3,100万kW(発電端)以上もあるのです。
★東京電力・東北電力への余剰電力の融通は、周波数を変換するための施設の能力が
100万kW分しかないため、これを超えて両会社を助けることはできません。
また、この100万kWは、関西電力や北陸電力など西日本の電力会社で分担します。
だから、世界一危険な浜岡原発を今すぐ止めても、電気の心配はまったくいら
ないのね。
では、他の全国の原子力発電所はすぐ止められるでしょうか。
じつは、原発以外の発電所が現在発電している電力量は、1990年頃(バブル
景気の真っ最中)に原発も含めて発電していた総電力量とだいたい同じです。
つまり、90年頃からたった二十年で、今の原発の発電量の分だけ、
私たちは電力の消費量を増やしてしまったのです。
だから、90年頃の生活水準にすれば、今すぐ原発を止めることができます。
「原発が無ければ、江戸時代の生活に戻るしかない」とか「原始時代と同じ」
なんて言っていたら、ちょっと恥ずかしいかもしれませんよ。
なにより節電はとてもたいせつです。
今まで私たちは、危険を遠くの人に押しつけて
電気を使いすぎてきたのですから。
●発行●2011.4.12 核のごみキャンペーン・中部 |