7月16・17日、浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)と反原発自治体議員・市民連盟の呼びかけで、『浜岡原発廃炉を、すべての原発廃炉の突破口に』という反原発全国行動が取り組まれ、静岡の反・脱原発の運動に新しい地平を切り開きました。
 16日は、今から14年前の97年9月、論文『原発震災・破滅を避けるために』を発表して、福島の今と重なる浜岡原発の悲劇を警告した石橋克彦・神戸大学名誉教授の講演会が開催され、演壇まで埋めた六百人を超える参加者に「福島の悲劇が示すように地震で破壊されない原発は無い。無謀な戦争に日本を引きこんだ日本軍部の破滅への道と全く同じ構造。日本中の原発を廃止させよう」と正確な資料を示しながらの講演は参加者に大きな感動と共感を呼び起こしました。聴衆の一人、三上元湖西市長が講演に応えて「今このとき、黙っていることは原発推進派、すぐにも行動を起こそう、回りの隣人に呼び掛けよう、あなたの町の市長たちに働きかけよう」とのアピールは参加者全員の共感を得ました。
 翌17日は、遠くは鹿児島からと駆けつけた全国の自治体議員、市民団体、労働組合など県外からの参加者300人に、県内各地から集まった浜岡廃炉の市民グループ、個人400人が炎天下の常磐公園に結集しました。
 特別参加の福島瑞穂社民党党首は中部電力側証人として裁判で「安全には見切りが必要」と放言した斑目・現原子力安全委員長を国会で追及したエピソードを交えながら原発の温存を画策する自公・民政治との対決の報告、佐藤栄佐久前福島県知事のプルサーマル反対知事追放の陰謀の内幕と国家犯罪福島原発震災の関連が報告され、河合弘之浜岡原発差止め訴訟弁護団長、西尾漠原子力資料情報室共同代表も、それぞれの活動と経験を踏まえた反原発の力強い連帯の挨拶がありました。参加団体を代表して福士敬子反原発自治体議員・市民連盟代表、柳田真たんぽぽ舎代表、遠藤一郎全労協代表、増田和明静岡県労働組合共闘会議代表がそれぞれ浜岡廃炉への取り組みと決意を表明しました。
 集会の締めくくりは『浜岡原発を完全廃炉にさせよう』『日本中の原発を廃炉にしよう』のシュプレヒコールを響かせて繁華街を700人がデモ行進し、中部電力静岡支店前では抗議の叫びをあげ『人間の命と引き換えの電力はいらない即時廃炉にせよ』の決議文を社屋に張り付けて行動を打ち上げ、明日からの反・脱原発の活動を誓い合いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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